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■The Four Seasons 〜鉄路の情景〜

何気ない日常に季節を感じ、ふと足を止める時があるように。日々の暮らしにある、何気ない鉄路の情景に旅愁を感じる時があります。 四季折々の風景が鉄路情景を様々に変えてゆく。都会を、そして美しい風景の中を、人々の暮らしと人生を乗せて走り続ける列車や沿線風景を撮り続けたいと願っています。幼い頃の憧れ、旅愁や情景、誰もが心の片隅に置いている心象の原風景。鉄路を廻る情景は、語り尽くせないの魅力であふれています。

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■地方鉄道・第三セクターを巡る旅

第三セクター鉄道は旧国鉄およびJR各社の赤字ローカル路線(特定地方交通線)を引き受けるローカル鉄道の事業主体(初開業は1984年の三陸鉄道)として出発しました。もとより赤字ローカル線の転換ですから各路線独自の収益努力がそこにあります。自分達が望み、必要とする鉄道を自分達の手で維持する。乗客も鉄道員にもマイレール意識とホスピタリティーがあり、沿線密着型の活動が強まることで、その土地柄や文化が鉄路から伝わってきます。「鉄路を通して地方を知る」これが第三セクター鉄道の魅力だと感じています。かつて鉄道は利益をもたらすインフラでした。モータリゼーションが発達する以前、地域住民の足として、開拓、産業のための物資輸送手段であった時代があります。そこには政治的な背景もありながらも交通弱者への移動手段提供が明確にありました。「地域に希望され、期待された鉄道」そんな時代の鉄道と、地域住民のナショナルミニマムを保証すると言う役目も負った現代の第三セクター鉄道を重ねあわせています。利用者に愛される鉄道。一人の鉄道愛好家として、いつまでもそうあって欲しいと願っています。

■窮地に立つ第三セクター鉄道

第三セクター鉄道誕生から20年以上が経過し、様々な環境の変化に大半の路線は廃止か存続かを選択する時期に来ています。その主な原因は沿線の過疎化、少子化で利用者の減少による収入減に加え、バブル崩壊後のゼロ金利政策によって赤字補填のための経営安定基金(旧国鉄からの転換交付金)の利子収入が減少し、結果、赤字補填のため基金取り崩しを行い転換交付金が底をつくといったケース。これは常に経済成長が続く事が前提で成立する経営計画で、年金制度と同様に楽観的な計画であったと言えます。現在、多くの路線は地方自治体の補助金で赤字補填を行なっています。補助金の捻出可能な地方自治体は少なくともその地域に経済力(余力)があると言えますが、これが自治体の重荷に変りつつあります。路線ごとに収益が貨物輸送であったりと構造が異なっていましたが、鉄道事業で黒字収益を得ることが難しくとも、沿線地域の経済力(産業・観光)が活性化すれば鉄道維持は可能なはずとも考えられます。しかし、現実は経済効果を運ぶインフラを維持できないほど地方経済は弱体化しています。第三セクター鉄道は地方経済構造の縮図でもあるのです。

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